今回の教材も、この作品。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
下段の丸印で示した音を見てください。
「C音-D音-E音」と
「2度で上がっていくラインが内包されている」
ということがわかると思います。
これらが「一本の線」として聴こえるように演奏しましょう。
別の言い方をすると、
「どれか一つの音だけが急激に大きくなったりしないように」
ということです。
一見、ただ並んでいるだけのように見える音群も
よく見ると
このような内包ラインが含まれていることは多い。
どんな楽曲でも
譜読みの際に必ず目を光らせるべきです。
(再掲)
◉【ピアノ】作曲家自身が編曲したオーケストラ版は、最高の教材
という記事でもご紹介しましたが、
この作品には
「ラヴェル自身が編曲したオーケストラ版」があります。
そのオーケストラ版では
♬ 丸印をつけた音は、コントラバスのピチカート
♬ 下段のそれ以外の音は、チェロのピチカート
♬ 下段のそれ以外の音は、チェロのピチカート
このように担当分けされています。
つまり、
オーケストラ版を参照することでも
ラヴェルがそれらの音をどのように扱いたかったかを
理解する手がかりになるのです。
ラヴェル自身が編曲したからこそ受けられる恩恵ですよね。
積極的に参考にしましょう。
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