具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
シューマン : 謝肉祭 Op.9 より「コケット」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
譜例の上段は、楽曲の右手部分です。
音符や休符が散らばっていて
何だか難しそうに感じますよね。
しかし、
観察してみると
「譜例下段の和音を分散させただけ」
ということに気付きます。
したがって、
「手の形(ポジション)を用意して指を下ろす」
たったこれだけで
用意せずに音を拾っていく場合よりも
演奏難易度がグンと下がるのです。
用意をおこたると
手の動きが大きくなり失敗する可能性が高まります。
(再掲)
それに、
少なくとも今回の譜例の場合は
上記のような方法をとることで
書かれているスラーも自然と表現できてしまいます。
この奏法でしたら
ブツブツ切れようがないからです。
「手の形を準備できる音型」というのは
ほんとうに多くの楽曲の中に含まれており、
「譜読みの段階でこれを見つけ出すことが大きなポイント」
と言えるでしょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント