ショパン「エチュード(練習曲)op.10-3 ホ長調」ワンポイントレッスン
譜例1(PD楽曲、Finaleで作成、1-2小節)
左手パートを見ると分かるように、「原曲」では8分音符毎にアクセントがつけられている。
3小節目以降は「同様に」という意図で省略されていると考えられます。
アクセントがなぜ付いているのかを考えたことはありますか。
「その音を強く弾く」などと考えていると、音楽が見えてきません。
「アクセントがついている音からフレーズが始まっている」ということ。
譜例2(Finaleで作成)
このように考えていくと、デュナーミクはもちろん、アゴーギクも見えてきますね。
フレーズを表現するために、
アクセントがついている音から各拍頭に向けて音楽が進ませて、各拍頭でショートフェルマータ。
そうすると勝手に音楽的なアゴーギクが出来ています。
「裏拍から表拍へ向けたフレーズ」が濃厚に見られる書法となっています。
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