【ピアノ】記憶を破壊する練習を避け、確実な積み重ねを目指そう

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「記憶を破壊する練習方法は、原則避ける」
これを意識して、
効率的で建設的な練習を心がけましょう。

 

ピアノの練習において

最も重要なポイントの一つが

「やっていることの再現性」です。

 

少なくとも、

指の動きを覚えたり

「動作を身体へ覚え込ませていく」

という意味での積み重ねにおいては、

やっていることの再現性を保つことが

練習を積み重ねる上での重要なポイントとなります。

 

「やっていることの再現性を保つ」とは、

具体的には以下のようなこと。

◉ 運指をきちんと決めて、弾く度に変わってしまわないようにする
◉ ペダリングをきちんと決めて、弾く度に踏み方が変わってしまわないようにする
◉ バロックや古典派の作品で装飾音を書き譜にして、弾く度に入れ方が変わってしまわないようにする
◉ フレージングやアーティキュレーションも同様に、一度解釈を決めたら継続して同じ表現を心がける

 

「記憶を破壊する練習方法」とは

まさに逆を行くものです。

◉ 弾くたびに異なる運指を使用してしまう
◉ 意識せずにペダルを踏んでしまう
◉ 装飾音の入れ方が毎回場当たり的になる

 

このような practice(練習)は

実は “破壊的な練習” となってしまいます。

なぜなら、一度形成された運動記憶を

別のパターンで上書きしてしまうから。

 

もちろん、練習の初期段階では

さまざまな可能性を試してみることは必要です。

◉ 複数の運指パターンを試す
◉ 異なるペダリングを実験する

◉ さまざまなアーティキュレーション解釈を検討する

 

しかし、これらはあくまでも下準備の段階でのこと。

いったん最適な方法を見つけて決定したら

それを楽譜へ書き込んでおき、

以後は一貫してその方法で練習を重ねることが重要です。

 

このような確実な積み重ねが、最終的には

◉ より安定した演奏
◉ より確実な記憶

につながっていくんです。

 

「記憶を破壊する練習方法は、原則避ける」

これを意識して、効率的で建設的な練習を心がけましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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