【ピアノ】速いアルペジオが出てきたら「意味」を考えること

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「楽譜に書かれているから、そのピッチとそのリズムで何となく音を出す」
というだけでは
楽曲を表現したことにはなりません。
「アルペジオ(分散和音)」を例に
音型の意味を考えてみましょう。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

たびたび、

「ふと出てきた音型の意味を考えよう」

という話をしていますが、

今回は「速いアルペジオ」におけるそれについて見ていきましょう。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ショパン「ピアノソナタ第3番 ロ短調 作品58 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、19小節目)

ここでは、

「減七(ポピュラーでいう、ディミニッシュ)」

によるアルペジオが上行型で出てきます。

 

アルペジオにもいろいろな意味合いがありますが、

例えば、

◉ 速いアルペジオ全体をメロディとして聴かせたいのかな?
◉ 速いアルペジオで「軽さ」を表現してほしいのかな?
◉ 速いアルペジオで「明るい情景」を意図しているのかな?

などと、さまざまな予想を立ててみましょう。

 

この譜例の箇所では、

「アルペジオ全体をメロディとして聴かせたい」

というのがショパンの意図なのでしょう。

 

楽曲によっては

上記の予想の組み合わせも考えられますし、

まったく別の意味のアルペジオもありえます。

 

「楽譜に書かれているから、そのピッチとそのリズムで何となく音を出す」

というだけでは

楽曲を表現したことにはなりません。

自分なりの予想でもOKですので、

「出てきた音型の、その箇所における意味」

を必ず考えてみましょう。

それが自身の解釈で演奏することであり、

楽譜が継承されているクラシック楽曲を演奏する醍醐味とも言えます。

 

ちょっとしたさりげないアルペジオだけでも

譜読みで考えるべきことは意外と多くあるのです。

 

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