ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」(Rhapsody in Blue)
という名曲がありますよね。
オーケストレーションは別のプロフェッショナルをたてていますが、
この楽曲の「2台ピアノ版」は
ガーシュウィン自身が楽譜を書いていると言われています。
2台ピアノ版、
とても素晴らしいスコアなのですが
音楽的でない部分もあります。
最後のページあたりは
ほとんどすべての音にアクセントが書いてある。
最後のヤマですし、気持ちはわかります。
しかし、
「ほぼすべての音にアクセントがついている」
というのは、
「ほぼすべての音にアクセントがついていない」
というのとほとんど同義なんです。
さて、
この曲を変えて弾いて欲しいわけではありませんが、
ここで言いたいのは、
「取り組む楽曲で、
アクセントがついている音とそうでない音を
はっきりと弾き分けることの重要性」
についてです。
◉ 勢いに乗ってアクセントがついていない音をついている音と同じように演奏してしまう
これでは出てくるサウンドにメリハリがつきません。
しっかり考えて書かれている楽譜であれば
アクセントがついている音には何かしらの意図があります。
◉ ある特定のビートを生み出して欲しい
◉ アクセントの音だけを拾いだすとメロディが隠されている
など、他にも限りがありません。
一方、
強調し損なったり
余計なところを強調してしまったりすると
音楽自体がまったく変わってしまうのです。
「音程」と「リズム」だけを読んで
譜読みが終わったと思わないでください。
それはいちばんわかりやすい部分というだけであって、
音楽にとって大切な要素は
他にもたくさんあるんです。
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