譜読みのときには
◉ ペダリングの決定
◉ アーティキュレーションの解釈
などのあらゆることを
ていねいに決定していくべき。
ただし、ひとつ注意点があります。
急速なテンポの楽曲の場合は
「今決めていることが、速いテンポでおこなわれた場合にも上手くいきそうか」
という観点もあわせもたなくてはいけません。
例えば、
ゆっくりのテンポで考えているときは
ペダルを1小節に何回も踏み替えることができます。
しかし、
最終的にテンポが上がったら
そんなに細かなことはできなくなるかも知れません。
どんなことも
クセがついた後で直すのはたいへんですから、
できる限り譜読みの段階で判断すべきです。
ゆっくりなテンポのときだからこそできることがある。
極端な例ですが、
一部のベートーヴェンのピアノソナタにおける緩徐楽章では
64分音符やらなにやらが出てきて
楽譜が真っ黒の作品もありますよね。
あれは、
ゆっくりなテンポだからこそできるもの。
同じ内容のまま
テンポを急速にしてしまったらどうでしょう。
おそらく演奏不可能でしょう。
譜読みで決定していく内容においては、
これと似たような状態を
意外と不注意につくってしまう。
頭ん中Lentoにしないほうがいい場合、
分かっていただけましたか。
「しないほうがいい」と言いますか、
仕上げたいテンポとの “両方の視点” で
譜読みしていくようにするのがベストです。
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