【ピアノ】さまざまなピアノに触れることが大切な理由

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さまざまなピアノに触れることが大切な理由は
大きく2パターンです。
本記事では、筆者自身の経験も踏まえながら解説していきます。

 

■ さまざまなピアノに触れることが大切な理由

♬ 演奏面での理由

 

当然のことではありますが、

他の多くの楽器とは異なり

ピアノは原則持ち運びができません。

したがって、

本番を成功させるためには

会場のピアノに適応しないといけません。

 

例えば、

ピアノによってタッチがずいぶん異なるので

いつも慣れているピアノの感覚で打鍵しても

音が鳴り損なって欠けてしまうことがあります。

他にも、

慣れていない楽器を触ると思わぬ失敗につながることは多々ある

と思う方も多いでしょう。

 

ありとあらゆるピアノに触る経験を

たくさん積んでおいても、

会場によって毎回ピアノが変われば

無駄になってしまうのでしょうか? 

そんなことはありません。

 

こういった経験が積まれていると、

本番当日の会場リハで

少し音出しをするだけで

そのピアノの特徴を経験に基づいた予測からつかめます。

そして、さっと対応できるようになるのです。

 

当日まで触れないピアノであっても

初めて触ってから特性を読み取る時間が短く済むようになっていれば、

「失敗する確率」も「不安要素」もグンと減ります。

 

♬ 教養面での理由 

 

とある文化施設で演奏したとき、

当日の会場のピアノが「アップライトピアノ」だったことがあります。

普段アップライトピアノに触ったことがほとんど無かったため、

「高速同音連打」がとても困難に感じて

汗をかくことになりました。

 

しかし、

それがきっかけで

「なぜアップライトピアノは、グランドピアノよりも連打が難しいのだろう」

などと疑問を持つきっかけとなり、

それぞれのピアノにおける

アクション部分の構造の違いを勉強する機会が生まれました。

 

これもさまざまなピアノに触れる利点のひとつで

興味の対象が広がることは大きい。

偶然アップライトピアノを弾くことにならなかったら、

なんとなく構造の違いがあるのを把握しているだけで

それ以上の興味を持たなかったかもしれません。

 

他にも、

昔のことですが

本番でベーゼンドルファーのインペリアルを弾き

慣れない低音の拡大音域(エクステンドベース)があることで

一瞬ヒヤリとした経験をしました。

 

この経験がきっかけで

拡大音域の存在理由に興味を持ち、

単なる「音域拡大の意図」だけではなく

「他の音を弾いたときでも、拡大音域部分に張られた弦を共鳴させる意図」

などもあることが分かりました。

 

ちょっと調べれば誰でも知り得ることではありますが、

興味を持つきっかけができた上に、

何よりも経験にひもづいているので忘れません。

 


 

さまざまなピアノに触れることが大切だというのは

数を重ねてやっと自覚することができます。

 

日頃から新しいピアノを見かけた時には

ちょっと失礼して弾かせてもらいましょう。

あらゆるところに演奏できるチャンスは落ちています。

臆せず前へ出ていくことで

あなたの経験値は

勇気のない方よりも

驚く速度で増えていくことでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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