ここでいう「ピアノ演奏におけるテクニック」とは
「メカニック的な技術」も含め、
◉ 身体の使い方
◉ ペダリングの技術
◉ 楽曲解釈の能力
など、あらゆる要素を含みます。
学習段階それぞれにおいて
「テクニックの悩み」というのはつきもの。
それに、その悩みというのは無くならない。
筆者自身も、
例えば「10年前」にもっていたテクニックに関する悩みがあります。
その当時は、
「テクニック面が改善されれば、もう少し楽になるかも」
と思っていましたが、
一向に楽にならないんです。
もちろん、好きなピアノにおけることなので
苦痛ではありません。
しかし、
当時の悩みはとっくに解決しているのに、
テクニック面での「新しい悩み」が常に出てくる。
その時々のレベルに応じて
自分に必要なものがあらわになるので
終わりはないということです。
「テクニックはいくらつけても足りないと感じる」
これは事実。
テクニック面をサポートしてくれる人物や書籍などは
いくらでも存在するので、
日々のピアノ学習の中では
テクニックを磨くことと同時に
「見栄、比較以外の面で音楽を続けている理由をはっきりさせておくこと」
これを必ず修めるべきだと考えています。
専門かどうかは関係なく
音楽を続けているすべての方が意識するべき。
これがあるかないかで
困難なことへ向かい合ったときに続けていけるかどうかが
変わってくるんです。
例えば、音楽大学での例を出しましょう。
音大を出てから音楽を続けているピアノ奏者には
大きく2パターンいます。
② 何かしらの要因であまりにも知名度が上がって、依頼が絶えない人物
②は特殊な例なので、話題にしたいのは①のほうです。
音大の在学中、
やたらコンクールに夢中になる人物がいます。
悪いことではないのですが、
見栄、比較以外の面で音楽を続けている理由がない状態で
これをやると少し問題。
在学中は充分な練習時間もあり、
毎週1-2回以上も高度なレッスンを受けられる環境なので、
何かのコンクールにとりあえず入賞する。
ここまでは、ほぼみんなが到達します。
しかし、
問題は学生ではなくなってから。
音大生ではなくなると、
実技試験はありませんし
定期的にレッスンを受けるためには自分で動かなければいけません。
さらには、周りにコンクールをやっているような学生もいなくなります。
そういった時に、
見栄、比較以外の面で音楽を続けている理由がある人物は
自分のやるべきことを見つけて
そこに活路を見出します。
しかし、
無い人物は
どこへ向かって音楽をやっていけばいいか分からなくなり
モチベーションが続かなくなってしまうんです。
「コンクールの常連で成績も出していて知られているピアノ奏者が、いつの間にかいなくなってしまう」
こういったあるあるが起こる理由は
上記のようなことに起因するケースがほんとうに多い。
趣味でピアノを演奏している方も例外ではありません。
「見栄、比較以外の面で音楽を続けている理由」
これがあることで、
練習中に困難なことが出てきても
モチベーションが維持されることで
永く続けていけるんです。
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