【ピアノ】せき込み表現を読み取ろう

スポンサーリンク
本記事では、
「せき込み表現」は楽譜でどのように記されるのかについて
具体例を挙げて解説しています。

 

譜例を見てください。

この譜例の中には

せき込み感を表現するためにとられた手法が5つも含まれています。

accel. によるテンポのせき込み
② クレッシェンドによるダイナミクスのせき込み
③ アクセントの位置を狭めていくことによるせき込み
④ ハーモニーチェンジの感覚を狭めていくことによるせき込み
⑤ 執拗に同じ素材を反復することによるせき込み

実際の楽曲では

これらの手法が「単独」で出てきたり

譜例のように「組み合わせ」で出てきたりもします。

 

accel. によるテンポのせき込み

この項目はせき込みの表現だと分かりやすいですが、

② クレッシェンドによるダイナミクスのせき込み
③ アクセントの位置を狭めていくことによるせき込み
④ ハーモニーチェンジの感覚を狭めていくことによるせき込み
⑤ 執拗に同じ素材を反復することによるせき込み

これら4項目は、意外とせき込みの表現だとは気づかないものです。

せき込み以外の場合でも使われることがあるからです。

実際は、

①がせき込み表現の基本で

②③④⑤を併用することでその効果を高める、

などといった使われ方がされています。

 

④に関して

「ハーモニーが変わることも一種のリズム表現」

ということを認識しておきましょう。

今回は譜例を簡略化するためにコードネームだけを書きましたが、

クラシック作品ではコードネームは書かれていないので

伴奏部分などでハーモニーチェンジを判断することになります。

 

せき込み表現のうち代表的な5項目を挙げました。

こういったことを理解しておくことで

譜読みで読み取れる情報量が増えてきます。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
譜読み
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました