「フレーズ終わり」に意識を向ける必要性は
このブログでもたびたび書いてきました。
今回は、
なぜフレーズの終わらせ方が大切なのかを
これまでとは別の観点から解説します。
本記事でいう「フレーズの終わらせ方」というのは、
◉ フレーズ終わりの音の、余韻処理
のことを意図しています。
例えば、
「わかりました」
というときに
「わかりました」
と語尾を強調すると
どのような印象を受けるでしょうか。
強い意志がある、
もしくは
怒っているように聞こえますよね。
反対に
「わかりました」
と語尾をすぼめると
なんだか遠慮がちに聞こえます。
一方、
「わかりました」
というように
言い始めだけを強調しても
怒っているようには聞こえませんよね。
つまり、
「頭よりも語尾のほうが、感情表現にとっては影響大」
ということ。
音楽の表現も言葉の表現と表裏一体。
つまり、
フレーズの終わらせ方の工夫は、感情表現に必要不可欠なのです。
「わかりました」という一言は
音楽で言う「ひとつのフレーズ」に該当します。
音色やダイナミクスの観点ではもちろん、
フレーズ終わりの音を
「鍵盤もペダルも、ズバッ!と離した場合」と
「鍵盤もペダルも、ゆっくりと上げていく場合」とでは
そのフレーズのもつ感情の意味がまったく異なってきます。
この辺りを
フレーズにあわせて読み取っていくのが解釈です。
そして、どういったフレーズ作りをするのが適切なのかを
読み取っていくことも含めて譜読みなのです。
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