譜読みが終わり
最後まで通して弾けるようになったけれど、
「ここのところはどう弾いていいのかわからない」
などと解釈面で疑問が残り続けることはあるはずです。
疑問に残っているところを
いつも同じようにさらっていると
それが当たり前になってしまい、
自ら自由を閉ざしてしまいます。
ほんらい、弾き込むことで見えてくる内容もありますが、
それは多くの場合、
「理解していたところがより深まる」
というケースのこと。
「釈然としないところの理由を考える」
これが必要になってきます。
多くの場合、
釈然としない箇所というのは
「ダイナミクス」「ニュアンス」「アゴーギク」
などに曖昧さを感じているケースがほとんどです。
理由を自ら見つけ出さなくてはいけません。
例えば、
「唐突に f と書いてあるので、
subitoで f にするのかクレッシェンドを補うのか分からず
弾くたびに何となくでやっている」
このようにダイナミクスの解釈が釈然としていないケースもあるでしょう。
いずれにしても
「私はこのやり方でいく」
と決めてしまう必要があります。
何事も決めないと先へは進めません。
何となくでやっている曖昧な表現というのは
聴衆はすぐに勘づきます。
たとえ少々乱暴な解釈であっても
「自分はこのやり方でいく」
というのがはっきりとしているほうが
意志があるので
よほど魅力的な演奏に聴こえるでしょう。
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