【ピアノ】練習へ塩塗り療法を持ち込むのはやめる

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本記事では、
大家、レシェティツキーの発言を例に
練習へ塩塗り療法を持ち込むべきではない理由について
解説しています。

 

「ピアノの技法―楽しみつつマスターできる」著 : チャールス・クック  訳 : 堀内敬三 / 音楽之友社

という書籍に以下のような文章があります。

(以下、抜粋)
「同じ部分を二度弾いてはいけない。」(レシェティツキー)
(中略)
この大家は、今の言葉の意味を明らかにする為に、
なお次の様に語つている。
「一つの部分を弾いたら今度は音を出さずに心の中でそれを鳴らして聞いてみるがよい。
それからもう一度弾くのである。」

(抜粋終わり)

 

これは練習全般に対しても言えますが、

いちばんは、弾き間違いをしたときにあてはまることでしょう。

 

練習の中で弾き間違いをすると、

正しいポジションを確認しようと弾き直しをして

また弾き間違えると

ムキになって弾き直して…と続いていく。

変なクセがつく

この繰り返しが危険なのです。

 

「とりあえず弾き間違えない」

という結果を得て安心しようと、

すべてのことを忘れて弾き直しに終始してしまう。

 

負のスパイラルであり、

もはや一種のパニック状態です。

これは、できる限り避けたいところ。

 

つまり、

「練習に塩塗り療法的な解決を求めてはいけない」

ということです。

 

ほんらいの塩塗り療法自体は意味のあることかもしれませんが、

少なくともピアノ練習においてはマイナス。

「弾き間違い」という傷口に

何度も「ムキになった弾き直し」という塩を塗って治そうと思っても

一向に治りません。

たまにうまくいっても

それは次につながらないですし、

悪化する可能性のほうが充分にある。

 

だからこそ、

レシェティツキーが言うように

「一つの部分を弾いたら今度は音を出さずに心の中でそれを鳴らして聞いてみる。それからもう一度弾く。」

このようにすべきなのです。

 

練習へ塩塗り療法を持ち込むのはやめる。

これは、意志と意識さえあれば改善できるので

心に留めておきましょう。

 

◉ ピアノの技法―楽しみつつマスターできる  著 : チャールス・クック 訳 : 堀内敬三 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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