音符を正しく弾くことに夢中で
速度標語のことに気が向いていないケースが
見受けられます。
ここで筆者が言いたいのは、
技術的に追いつかなくてテンポが上がらない、
といったものではありません。
それは少しづつでも
上達に向かっていけばいいのです。
むしろ、
「普通のAllegroなのに速すぎる」
などといったことが気になっています。
AllegroとPrestoの違いを
調べてみたことはありますか?
単純に
「どちらも速いんだろう」
という認識では
ちょっと足りません。
まずは、調べればわかることは調べておく。
そして、
それから他の音楽的・技術的なことに向き合っていく。
このようにすべきです。
もちろん、
Allegroなどといった速度標語は
♩= ◯◯ と
絶対的な数字が決まっているわけではありません。
しかし、
「AllegroとPrestoをほとんど同一視してしまっている」
「AdagioとLargoをほとんど同一視してしまっている」
などといった状態だけは
ぜひ突破してください。
また、
速度標語については
速さだけでなく
「楽曲の性格」にも影響を与えます。
例えば「Andante」のテンポは決して速くはありませんが、
作曲家は重々しい楽曲に
この速度標語はまず使いません。
音楽用語辞典の詳しいものを用意して
比較してみると
とても良い勉強になります。
筆者は「ニューグローヴ世界音楽大事典」の
日本語訳版を愛用していますが、
自身にあったものを探してみてください。
解説は少なめですが
価格も安く定番と言えるものは、
「新音楽辞典 (楽語)」音楽之友社
などです。
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