【ピアノ】隠れシンコペーションを見抜く

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楽曲の中には
あまり目立たないカタチで
シンコペーションが隠されていることもあります。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ーツァルト「ピアノソナタ 変ホ長調 K.282 第1楽章」

例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

2-3小節の矢印で示したところを見てください。

左手に音の厚みがはいり

次の拍へ向けて薄くなっています。

隠れシンコペーションの一種。

 

このような表現を踏まえると、

カッコで示したダイナミクスの松葉のように

2拍ごとのニュアンスをつけるのがいいでしょう。

矢印で示した部分を少し強調して

それをデクレッシェンド。

大譜表の下に書きましたが、

とうぜん、両手でこのニュアンスを表現します。

 

(再掲)

一応、2小節2拍目もシンコペーションになっていますが、

この拍は

曲頭からのメロディフレーズのおさめどころになっているため

わずかであっても強調しないほうがいいでしょう。

 

このように、

楽曲の中には

あまり目立たないカタチで

シンコペーションが隠されていることもあるので、

それを譜読みで見抜けるように

目を光らせておく必要があります。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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