まったく同じ書籍を
2人の人物が読んでも
それぞれ理解度は異なります。
ある人は
同じ文章からたくさんの情報をとれますし、
そうでない人もいる。
これには、
◉ 文章の背景にある非言語情報をどれだけくみとれるか
などという部分もありますが、
「ボキャブラリーがどれだけ豊富か」
という単純な理由も影響しています。
とうぜん、知っている語彙が多ければ
読み取れる内容の量や深さが増していきます。
楽譜の場合は
重要な基礎である楽典を勉強すれば
ひと通り楽譜を読むことはできるようになります。
しかし、それだけでは
語学でいう文法を覚えただけで
ボキャブラリーはすっからかんの状態。
譜読みしても、あまり多くの情報は拾えません。
楽譜でいうボキャブラリーとは何かというと、
もっとも基本的なものは、楽語。
そして、
作曲家ごとの特徴や様式を含めた
音楽史を知ることも含まれます。
という記事で書いたように、
ピアノという楽器そのものの歴史を知ることで
楽譜の意味が理解できることも。
こういった知識的な基礎とあわせて、
音楽理論や楽式、
何度も記事にしているような
「近現代になってはじめて使われるようになった音色を知ること」
など、ありとあらゆる音楽経験が
すべてボキャブラリーの一部となっていきます。
これらをコツコツ累積して
少しづつ譜読みの力を上げていきましょう。
楽譜から取れる情報が増えていくことを
楽しく思いながら学習していけるとベストです。
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