具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第2楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、51-53小節)
52小節目の左手パートを見てください。
ドソミソ伴奏と言われるオーソドックスなアルベルティ・バスではなく、
譜例のような変形したカタチも
良く見られますね。
こういったカタチは
ただ単にそう聴こえてほしいから書かれているのではなく、
音楽的な要求があるんです。
具体的には、
丸印で示した部分がバスラインとして
1拍ごとに1度だけバスが鳴る通常のカタチよりも
音楽を前へ進める印象がより強くなっている。
左手部分のみでも多声的な扱いになっています。
(再掲)
演奏方法としては
丸印で示したバスラインを
他の音よりも
やや大きめに響かせるといいでしょう。
加えて、
各拍の4つ目のバス音から次の拍のバス音へのつながり
を意識してください。
このように
「伴奏部分を多声でとらえてみる」
というのは、
あらゆる伴奏型を読み解くポイントになります。
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