ダンパーとは「弦の響きを止める装置」のことです。
dampの意味が「弱める」なので
言葉の意味を考えればわかりますよね。
以下の写真を見てください。
(写真:自身で用意した写真です。無断転載はしないでください。)
この写真では、高音側が手前になっています。
いくつも並んでいる黒いものがダンパー。
手前の白枠で囲んだところを見てください。
ダンパーがなくなっていることに気がつくはず。
ピアノの中をのぞいてみると分かりますが、
最高音域のおよそ1オクターヴ半には
ダンパーがついていません。
(ピアノの種類によって多少の差はあります。)
高音域になってくると
弦が細く短くなってくるので
減衰時間も短くなるために
響きを止めるダンパーが必要なくなるということ。
しかし、考えてみてください。
ダンパーペダルを踏む込むと
すべてのダンパーがいっせいに弦から離れます。
だから、弦の響きを止めるものがなくなり
音が響き続けるわけですよね。
ではなぜ、超高音域にはダンパーがないのにも関わらず
ダンパーペダルを踏むとペダルの効果が出るのでしょうか。
理由はシンプルで、
ダンパーペダルを踏み込んだことで
すべてのダンパーがいっせいに弦から離れたため、
最高音域あたりの部分のみを弾いたとしても
他の音域の弦が共鳴して響くからです。
ピアノという楽器では
ありとあらゆる面で
この「共鳴」という効果を上手く使えるように設計されています。
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