【ピアノ】初~中級者向け : なかなかマルをもらえない曲集の進め方

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習いに行っている方で
やってもなかなか進んでいかない曲集を前に
途方に暮れている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、
その問題を何とかする方法を解説しています。
独学の方にも読んでほしい内容です。

 

考えてみるべきポイントは、以下の3つ。

◉ いろいろと欲張りすぎてないか考えてみる
◉ やり直しの理由をきいてみる
◉ そもそも、ほんとうにその曲集が必要なのかを考えてみる

 

いろいろと欲張りすぎていないか考えてみる

 

「欲張りすぎている」

というのには2つの意味を込めています。

♬ 終わらせたい量を多く見積りすぎている
♬ 一度に取り組む併用曲集が多すぎる

 

思い返してみてほしいのですが、

「今週、3曲マルをもらって…」
「来週でこの曲集は終わりにして…」

などと、

終わらせたい量を多く見積りすぎていませんか?

少なくとも習いに行っている場合、

マルにするか決めるのは指導者です。

自分でコントロールできる部分であればいいのですが、

自分で決められない内容に希望を持ちすぎるのは

オススメできません。

 

「たくさん練習したから、マルをもらえたらいいな」

くらいの気持ちでレッスンへいくといいでしょう。

 

【補足】
上級レベル以上になると
「マルをもらう」という考え方さえなくなります。
自分が一生残したいレパートリーに取り組み、
その作品を指導者と(もしくは独学で)ていねいに仕上げていくから。
そして、
本番が終わっても
いったん寝かせるというだけで
その作品の学習自体はずっと続いていきます。

 

また、曲集が進まない理由に

「練習時間の少なさ」が考えられます。

それは

一度に取り組む併用曲集が多すぎることが

原因かもしれません。

 

ときどき、趣味でピアノをやっている方で

一度に5冊習っている方がいるようですが、

トゥーマッチです。

全体的な練習時間を相当取れる方や

専門に進むようなケースでもない限り

一度に取り組むのは1冊~多くて3冊程度で充分。

その中でできる最高の学習を心がけたほうが

身になるものは多いでしょう。

 

【補足】
ちなみに、上級レベル以上になると
「何冊取り組む」という考え方もなくなり、
「何曲取り組む」となります。
理由は先ほどの補足と似ていて、
自分が一生残したいレパートリーに取り組んでいくため
「曲集をすすめる」という考え方が
なくなるからです。

 

やり直しの理由をきいてみる

 

「また今週もやり直しだ…」

と落胆したい気持ちはわかりますが、

ほんとうに自分ではよくできていると思うのであれば

何がやりなおしの理由なのか

思い切って指導者へきいてみましょう。

 

ただし、

その返答に自分ががっかりさせられる心の準備は

しておいてください。

そして、その返答をもとにもう1週間頑張ればOK。

よくわからないまま1週間過ごすよりも

ずっとプラスの経験になるはずですし、

次の週に合格になる可能性も上がるでしょう。

筆者も、昔はそのようにしていました。

 

そもそも、ほんとうにその曲集が必要なのかを考えてみる

 

「ほんとうにその曲集が必要なのかを考えてみる」

これはさらなる手段です。

「必要なのかなんて、そんなことわからない

という方は

「やりたいのか」で構いません。

考えた結果、

なかなか進んでいないその曲集を嫌だと思うのであれば

指導者に「やりたくない」とはっきり伝えてください。

 

いちばんよくないのは我慢すること。

義務教育での学習のように

ある程度我慢することで身についた基礎もあるかもしれませんが、

大人になって学習している音楽では

我慢した先には何もありません。

続ける気持ちがなくなってしまったら

元も子もないですから。

 

問題なのは、

◉ 我慢によってイライラすること
◉ 我慢によって、すでにイライラしていること

であり、これらをなくすために

イライラの元自体をやめるようにする。

そのために動くのが

本項目で取り上げた最後の手段です。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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