「音楽が閉じていく」
というのにもさまざまなパターンがあります。
今回は、ふたつの実例を見てみましょう。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第2番 イ長調 作品2-2 第1楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、112-117小節)
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第1楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、31-34小節)
ベートーヴェンの例では、
ひとつのセクションが終わりを告げるときに
音の鳴る間隔が広がっていくカタチで
音楽が閉じています。
モーツァルトの例では、
カギマークで示した部分で
部分的なフレーズがおさめられています。
上段と下段の音型が反行しているので
ほんとうの意味でも、音楽が閉じていますね。
これらのような閉じていく部分では、
基本的にダイナミクスも閉じていくように演奏しましょう。
反対のことを作曲家が指示しているのであれば別ですが、
何も書かれていないのであれば
閉ざして弾いていくほうが
たいてい音楽的に響きます。
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