【ピアノ】音楽が閉じていくときには、ダイナミクスも閉じていこう

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「音楽が閉じていく」
言葉では説明しにくいのですが、
まずはこの感覚を感じて欲しいと思います。

 

「音楽が閉じていく」

というのにもさまざまなパターンがあります。

今回は、ふたつの実例を見てみましょう。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第2番 イ長調 作品2-2 第1楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、112-117小節)

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第1楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、31-34小節)

ベートーヴェンの例では、

ひとつのセクションが終わりを告げるときに

音の鳴る間隔が広がっていくカタチで

音楽が閉じています。

 

モーツァルトの例では、

カギマークで示した部分で

部分的なフレーズがおさめられています。

上段と下段の音型が反行しているので

ほんとうの意味でも、音楽が閉じていますね。

 

これらのような閉じていく部分では、

基本的にダイナミクスも閉じていくように演奏しましょう。

反対のことを作曲家が指示しているのであれば別ですが、

何も書かれていないのであれば

閉ざして弾いていくほうが

たいてい音楽的に響きます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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