【ピアノ】ピアノアレンジの最大の敵は空白恐怖症

スポンサーリンク
ピアノを弾く方の中には
自身で作曲やピアノアレンジをする方も多いと思うので
今回は久しぶりにアレンジの話をしたいと思います。

 

ピアノアレンジのクオリティを上げていくにあたって

気をつけるべきことのうち、

自分では気がつきにくいものの代表例が、

「詰め込み過ぎ、鳴りっぱなし」です。

 

アレンジのほんとうの初心のうちは

何を書いたらいいか分からずに

空白ばかりになってしまいますが、

少しテクニックが上がってくると

今度は書き過ぎて

空白恐怖症になってしまう傾向があります。

そして、能力がここでずっと停滞してしまうケースが多い。

気付きも含めてさらに力がついてくると

使い分けができるようになってきます。

 

空白を恐れるかのように

合いの手が多すぎたり、手続きを踏みすぎたり。

何でもかんでも動かせばいいというものではなく、

伸ばす音で表現する部分をつくるとか

せめて口数少ない合いの手に置きかえるなどといった手で

よりシンプルな伝え方をする部分も取り入れる。

そして、必ず全体のバランスを考えなくてはいけません。

無窮動の作品ですら

よく出来たものであれば

動きまくっている中での緩急が考えられています。

 

常にガシャ弾きしているようなスコアでも

ある部分だけを切り取ったらカッコいいとは思います。

しかし、瞬間的に切ったらカッコいいというだけでは

優れたアレンジにはなりません。

「木を見て森も見る」

という観点を大切にしてアレンジするようにしましょう。

 

バランスの観点だけでなく、

全部が動いていると

何をいちばん言いたいのか

分からなくなってしまう恐れもあります。

 

取り入れてみて欲しいのは、

「100cm以上離して楽譜全ページの景色をながめてみる」

というもの。

このようにして

全体のバランスを

視覚的にもチェックしてみてください。

また、これをやってみると気が付くのですが、

楽譜の景色が似ているところって

たいてい、同じような音がするんです。

 

「ピアノアレンジの最大の敵は空白恐怖症」

これくらい言ってもいいと思っています。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
ピアノアレンジテクニック
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました