【ピアノ】「書き写し」で暗譜がはかどるのか

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本記事では、
「楽譜を手書きで書き写す」
という広く知られる暗譜方法を取り入れてみた感想と、
どういったときに
この方法がうまく使えるのかを解説しています。

 

暗譜をするための方法として

「楽譜を手書きで書き写す」

というやり方を提案されることがあります。

 

以前にやってみたことがあるのですが、

結論から言うと

少なくとも私にとっては

あまり効果を感じませんでした。

 

書くことで頭の中が整理されるので

その過程でいくつもの発見があることは事実。

一方、

「正しく書き写す」ということに頭がいってしまって

「指の動きも伴ったうえで正しく暗譜する」

ということとは離れているように感じました。

 

第一、時間がかかりすぎます。

それならむしろ、

暗譜が怪しいところを強く意識しながらピアノへ向かったり、

せめて楽譜をていねいに読んだりするほうが

「暗譜する」という観点ではプラスになるでしょう。

 

「すでに完全に暗譜している楽曲を、正しく楽譜へおこしてみよ」

と言われたら出来るでしょうか。

おおむねそれらしいことは書けるはずですが、

細部に至っては正直わからないはず。

私だってそうです。

「記譜する」と言う行為は

やや別の記憶能力を必要とするのです。

 

ひとつ例外があります。

「暗譜をする」という意図と同時に

別の意図も持たせるのであれば

やってみる意味はあると思います。

 

例えば、

ベテラン俳優の仲代達矢さんは

舞台の稽古前のセリフを覚える時期になると

すべてのセリフを書道筆で紙へ書き写して

家中に貼るのだそうです。

「覚えるため」と語っていますが、

おそらくそれだけでなく

精神統一の意図もあるのでしょう。

ひとつの大事な本番へ向かっていくための

儀式のような位置付けになっているのだと思います。

 

「あえて “手書き” で書く」

というのは

それくらい自分と向き合う行為であることは

筆者も作曲をする際に実感しています。

 

ピアノ演奏に関しても、

もしこのような意図があるのであれば

暗譜へのある程度の影響も期待しつつ

「楽譜の書き写し」をやってみるのも

アリかもしれません。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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