【ピアノ】替え指の指示は、必ずしも「そこですぐに」ではない

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何度も取り上げている話題ですが、
替え指の指示というのは
「次のところまでに指を替えておく」
という意味で捉えるべきであり、
必ずしもそこで即座に変えないといけないわけではありません。
新たな例で解説します。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第22番 BWV 867 ロ短調 より フーガ」

譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、29-30小節)

例えば、”現行の” ヘンレ版では

左側の譜例で示したように

29小節目の頭で

5の指から2の指へ替える指示があります。

丸印で示した4分音符B音は

左手の親指で弾くことになりますね。

 

しかし、

替え指の番号が1拍目の頭に書かれているからといって

そこですぐに替えてしまうと

親指で押さえている4分音符B音を

離してしまうことに。

仮にダンパーペダルを使っていたとしても

指でも4分音符ぶん残しておくことを優先するのであれば、

右側の譜例で示したように

2の指へ替える位置を後ろへずらす必要があります。

 

(再掲)

何を言いたいのかというと、

替え指の指示というのは

「次のところまでに指を替えておく」

という意味で捉えるべきであり、

必ずしもそこで即座に変えないといけないわけではない、

ということ。

 

また、

右側の譜例で示したように

自分の頭の中で想像するだけでもいいので

替えるタイミングをタイを使って考えるようにしましょう。

そうすることで

弾く度に替え指のタイミングが変わってしまわなくなるので、

練習を積み重ねることにつながります。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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