【ピアノ】替え指の指定を見つけたら、運指を振り直して書き直す

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本記事は、
【ピアノ】替え指をするタイミングは決めておく
という記事の補足的内容。
本記事単体でもご覧いただけます。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、43-45小節)

下側の譜例で示した運指は

ヘンレ版をはじめ、いくつかの版でとられているもの。

 

45小節目のはじめに「4-3」の替え指の指示がありますが、

必ずしも

「そこで3の指に替えよ」

という意味ではなく

「その時点で3の指に替わっていればいい」

という意味だと考えておくといいでしょう。

そうすると、

Prestoのテンポなのにも関わらず

わざわざ忙しいところで替える必要はないと

判断できます。

 

上側の譜例でタイを使って示したように、

後ろが忙しくない、2拍目ウラの位置で替えるのが適切。

 

とにかく、替え指というのは

一種の苦労と少しの時間を必要とするので

忙しいところでギュンってやっちゃダメなんですよ。

 

楽譜に書かれた替え指の指示を見つけたら、

「その替え指を、実際にはどこでやるのがいちばんスムーズか」

という視点で運指を振り直しましょう。

多くの場合、振り直しが必要です。

そして、それの書き込みを徹底してください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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