【ピアノ】同じ指による同音連打の奏法基礎

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本記事では、
同音連打の中でも
「同じ指で打鍵する場合」の奏法基礎
について解説しています。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

シューマン「謝肉祭 作品9 より 14. 再会」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭の右手)

 

同音連打では、

「321321」「212121」

などと指をかえて演奏する場合もありますが、

この楽曲では、

上声部のメロディも同時に演奏するので

すべて親指で同音連打していくことになります。

 

こういったケースで意識すべきことは

「指の各関節をとめて、付け根からの動きで打鍵する」

ということ。

「とめる」というのは「押してもフニャリとならないようにする」という意味です。

この奏法に慣れておくことで

テンポが速い楽曲の場合でも効率よく打鍵できます。

 

(再掲)

 

また、この譜例のようなパッセージの場合、

連打に一生懸命になってしまいがち。

その結果、

「腕で鍵盤を押し付けてしまっていないかどうかの注意」が必要。

むしろ、

「上声部のメロディの方に手の重心がくるようにして打鍵していく」

こうした方が

下声部の同音連打も安定します。

 

譜例のような状況において

同じ指で同音連打をする場合のポイントをまとめます。

◉ 指の各関節をとめて、付け根からの動きで打鍵する
◉ 連打に必死になった結果、腕で鍵盤を押し付けてしまわないように
◉(この譜例の場合は)上声部のメロディのほうに手の重心がくるようにして打鍵する

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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