【ピアノ】「補足リズム」のサウンドを覚えよう

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補足リズムは
あらゆる作品でひんぱんに出てくるので
見抜くと同時に
それらの独特なサウンドへ耳を傾けるようにしましょう。

 

はじめに、以下の譜例を見てください。

 

シューマン「ユーゲントアルバム(子どものためのアルバム) 楽しき農夫 Op.68-10」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

このような、

「メロディが伸びているところで伴奏を刻む」

という手法を「補足リズム」といい、

特に、リトミックの教程ではよく話題になります。

リズムが鳴っていないところで、それを打って補足するわけですね。

 

この譜例のところでは

右手パートが

ただ単純にリズムを打っているだけでなく、

部分的にメロディを1オクターブ上で遅れてなぞっていて

エコーのような効果も出ています。

 

もう一例見てみましょう。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ト長調 K.283 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、45-46小節)

この2小節は、

「ヘミオラ」の手法でひとつにまとめられています。

 

右手パートの下声と左手パートが10度音程でハモっていき、

そのリズムのスキマを埋めるように

メロディがシンコペーションで出てきている点に

注目しましょう。

先ほどの例とは表現形態は少し異なりますが

これも補足リズムの一種。

 

補足リズムは

あらゆる作品でひんぱんに出てくるので

見抜くと同時に

それらの独特なサウンドへ耳を傾けるようにしましょう。

 

こういった微妙なサウンドの引き出しを増やしていくと、

それが使われている新しい作品を耳にしたときに

取れる情報が増えますし、

ピアノアレンジの可能性も広げることができます。

 


 

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