【ピアノ】和音の中から特定の音だけを際立たせる方法

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和音の中に際立たせたい音があるときには
どのように演奏すればいいかを解説しています。
ワンポイントアドヴァイスです。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品2-1 第1楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、10-12小節

11小節目の丸印をつけたC音は、

「前の小節から続いているメロディ」です。

つまり、和音の他の音よりも際立たせたい音。

 

どのようにすればいいのでしょうか。

「その音を意識すると共に、手をわずかにその音の方向へ傾けて打鍵する」

結論的には、こうするしかありません。

知人のピアノ奏者に訊いても

全員が同じことを言います。

 

ちなみに、

「他の音を打鍵したまま、際立たせたい音だけ指を高く上げて何度も発音する」

という練習をしている方もいますが、

それはまったく意味がありません。

その練習で鍛えている内容は、

和音を同時に打鍵するときのバランス感覚には

何も訴えかけていない練習だからです。

特別な練習をするときには

「その練習方法を実行すると、どういった利点があるのか」

ということを想像した上で取り入れるようにしましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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