具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品2-1 第1楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、10-12小節)
11小節目の丸印をつけたC音は、
「前の小節から続いているメロディ」です。
つまり、和音の他の音よりも際立たせたい音。
どのようにすればいいのでしょうか。
「その音を意識すると共に、手をわずかにその音の方向へ傾けて打鍵する」
結論的には、こうするしかありません。
知人のピアノ奏者に訊いても
全員が同じことを言います。
ちなみに、
「他の音を打鍵したまま、際立たせたい音だけ指を高く上げて何度も発音する」
という練習をしている方もいますが、
それはまったく意味がありません。
その練習で鍛えている内容は、
和音を同時に打鍵するときのバランス感覚には
何も訴えかけていない練習だからです。
特別な練習をするときには
「その練習方法を実行すると、どういった利点があるのか」
ということを想像した上で取り入れるようにしましょう。
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