【ピアノ】高速のテンポで「プラルトリラー」を入れる荒技

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本記事では、
「プラルトリラー」に関する荒技的テクニックをお伝えしています。
ピアノの先生に知られたら怒られそうな内容ですが…。

 

♬ プラルトリラーの難しさと慣例

 

高速のテンポの楽曲で「プラルトリラー」を入れるのは

かなり難しいですよね。

例えば、次のような場合。

 

J.S.バッハ「パルティータ第1番 クーラント」

譜例(PD作品、Finaleで作成、55小節目)

画像1

 

クーラントは、舞曲の特色として

「3拍子系でテンポは極めて速い」

というのが特徴です。

したがって、

譜例の箇所を演奏しようと思ったら、かなり難しい。

それに、

「この時代の楽曲の装飾音符は基本的に拍の前には出さない」

これが慣例です。

さて、どうすればいいのでしょうか。

 

♬ 荒技的テクニックとは?

 

高速のテンポで「プラルトリラー」を入れる

とっておきの荒技的テクニックとは、

「装飾音を同時に打鍵してしまう」

という方法です。

譜例を参照してください。

画像2

 

「え?それって反則じゃないの?」

と思いませんでしたか?

筆者もはじめて学んだときにはそう思いました。

ただ、

これは高速のテンポの中でおこなうと

プラルトリラーをしているように聴こえるのです。

もちろん、

「 “高速のテンポ” で、なおかつ ”短い音価” の場合のみ有効」

ということには注意しましょう。

ゆっくりのテンポでやってしまったらバレバレです。

 

♬ 反則に聴こえさせないポイント

 

ひとつポイントがあります。

同時に打鍵している印象を和らげるために、

「上の音のほうをやや控えめに弾く」

ということが必須。

譜例の箇所の場合は、

Es音よりもF音の方が控えめになるようにバランスをコントロールします。

そうすると

いっそうプラルトリラーに近づきます。

 

さらに、

この和音全体を強く弾いてしまうと

つぶれたように聴こえてしまうので気をつけましょう。

 

♬ 終わりに

 

J.S.バッハ「パルティータ第1番 クーラント」を例にあげましたが、

テンポが速い楽曲であれば、他の楽曲にも応用できます。

モーツァルトなどの楽曲でも

プラルトリラーは多く出てきますので、

このテクニックを覚えておいて

こっそり使うといいでしょう。

 

関連記事として、

以下の記事も参考にしてください。

【ピアノ】時代別に学ぶ「装飾音符の基礎」

 


 

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