【ピアノ】高速のテンポで「プラルトリラー」を入れる荒技

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本記事では、
「プラルトリラー」に関する荒技的テクニックをお伝えしています。
ピアノの先生に知られたら怒られそうな内容ですが。。
でも実は、
今回お伝えする内容は
ウィーンで現地の先生が教えていた方法を元にしています。

プラルトリラーの難しさと慣例

 

高速のテンポの楽曲で「プラルトリラー」を入れるのは

かなり難しいですよね。

例えば、次のような場合。

J.S.バッハ「パルティータ第1番 クーラント」

譜例(PD作品、Finaleで作成、55小節目)

画像1

クーラントは、舞曲の特色として

「3拍子系でテンポは極めて速い」

というのが特徴です。

従って、譜例の箇所を演奏しようと思ったら、かなり難しい。

それに、

「この時代の楽曲の装飾音符は基本的に拍の前には出さない」

これが慣例です。

さてどうすればいいでしょう。

 

荒技的テクニックとは?

 

高速のテンポで「プラルトリラー」を入れる

とっておきの荒技的テクニックとは、

「装飾音を同時に打鍵してしまう」

という方法です。

譜例を参照してください。

画像2

「え?それって反則じゃないの?」

と思いませんでしたか?

私も初めて学んだ時にはそう思いました。

ただ、

これは高速のテンポの中で行うと

プラルトリラーをしているように聴こえるのです。

もちろん、

「高速のテンポ」で、なおかつ「短い音価」の場合のみ有効

ということには注意しましょう。

ゆっくりのテンポでやってしまったらバレバレです。

 

反則に聴こえさせないポイント

 

ひとつポイントがあります。

同時に打鍵している印象を和らげるために、

「上の音の方をやや控えめに弾く」

ということが必須です。

譜例の箇所の場合は、

Es音よりもF音の方が控えめになるようにバランスをコントロールします。

そうすると一層プラルトリラーに近づくのです。

さらに、

この和音全体を強く弾いてしまうと

つぶれたように聴こえてしまう可能性があるので気をつけましょう。

 

終わりに

 

J.S.バッハ「パルティータ第1番 クーラント」を例にあげましたが、

テンポが速い楽曲であれば、他の楽曲にも応用できます。

モーツァルトなどの楽曲でも

プラルトリラーは多く出てきますので、

このテクニックを覚えておいて、こっそり使うといいでしょう。

 

関連記事として、

以下の記事も参考にしてください。

【ピアノ】時代別に学ぶ「装飾音符の基礎」

 


 

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