初心者の方で
電子ピアノの購入を検討している
という話をよく耳にします。
筆者は、
足まで完全固定型のものではなく
スタンドが取り外せるタイプをオススメしているのですが、
「X型キーボードスタンド」のレビューを見ていると
疑問に思うものがあります。
「スタンドに膝先が突っかかってしまい、とても使いにくい」
というレビュー。
こういったレビューはひんぱんに目にするのですが
そのたびに
「そもそも、前に座りすぎなのではないか」
と感じています。
ここでいう「前」というのは、
椅子に腰掛ける深さのことではなく
「椅子自体の位置が前すぎる」ということ。
椅子自体の位置を前へ持ってきすぎてしまうと
とうぜん、腹部と鍵盤が極端に近づきます。
そうすると
上半身も下半身も窮屈になるために
かなり演奏しにくい。
この状態って、初心者にとても多く見受けられます。
演奏者によって
腕や足の長さなどは異なるので
どこに座るのが最適なのかに
唯一の正解はありません。
ただし、原則として
「演奏が終わったときにサッと立ち上がれる位置に座っておく」
というのがいいでしょう。
そうすると、
「白鍵の真下に膝先がくるくらい」
おおむねこのようになります。
ジャン・ファシナも
彼の著書の中でこれくらいの位置での座り方を薦めています。
(参考 : 著名音楽家絶賛!ピアノ練習参考書「若いピアニストへの手紙」レビュー)
この深さで座った場合、
スタンドに膝先が突っかかるわけがないのです。
それでも突っかかるのであれば、
まずは
スタンド上の安定する良き位置に鍵盤が乗っているかどうかを
確認しなければなりません。
もちろん、
上記のような座り方の重要性は
生のピアノで演奏する場合であっても同様です。
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