具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
シューマン「ピアノソナタ 第2番 ト短調 Op.22 第2楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
エディションにもよりますが
3小節目以降は
伴奏型に対するスラースタッカートが
省略されているものもあります。
1-2小節までは書かれているので
「simile(同様に)」なのか、そうでないのか
迷うこともあるはず。
分かりやすい例を取り上げたので
鋭い方はもう分かると思います。
この譜例に関して
結論的には、simileだと解釈して構いません。
理由は、以下の2点です。
◉ 3小節目以降、リズムも音の厚さも同じまま進行するから
◉ 3小節目以降、曲想が変わるわけではないから
◉ 3小節目以降、曲想が変わるわけではないから
要するに、
音楽そのものが3小節目以降も大きく変化せずに
そのまま続いていくのにも関わらず
ニュアンスだけそこからきっかり変えるほうが
ムリがあるということなのです。
simileなのかどうか判断に迷う場面は
これから出逢う作品の中でもたくさん出くわすはず。
そんなときはまず、
上で取り上げたように
「直後の音楽(曲想)がどうなっているのか」
ということを
よくチェックしてみてください。
直後の音楽が大きく変わっていて
◉ simileでなくても充分成り立ちそう
◉ むしろ、そのほうが新しい曲想にあっている
◉ むしろ、そのほうが新しい曲想にあっている
などと感じたときだけ
ほんとうの意味で楽譜通りに弾けばOKです。
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