♬ 細かな動きが上手く弾けない
♬ 細かな動きで技術不足を感じる
こういった悩みを解決します。
本記事で取り上げたいのは、
「細かな動きにあえて弱い指を使う危険性」
についてです。
運指の都合上、
どうしても「4(薬指)」や「5(小指)」などの
弱い指を使わざるを得ないことはあり
その場合はもちろん仕方ありませんよね。
しかし、
他の運指も使えるところは
よく検討する必要があるでしょう。
具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
ブラームス「2つのラプソディ 第1番 Op.79-1 ロ短調」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
楽曲のはじめから
「細かな3連符」がでてきます。
あらゆる学習者の演奏を聴いていると
この連符が鳴り損なって抜けてしまう演奏が多く
原因を考えていたのですが、
「運指に問題がある」
ということが分かりました。
この3連符は、
弱い指がふたつも含まれた「345」ではなく
「235」で弾きましょう。
はじめはやりにくく感じるかもしれませんが、
慣れてしまえば
安定性はまったくちがいます。
音抜けの可能性がグンと下がるんです。
音が抜けてしまうのは、
「技術不足」ではなく
「運指の検討不足」なのかもしれません。
細かな動きでつまづいたときは
闇雲にさらうだけでなく
運指の再検討も視野に入れてみましょう。
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