多くの楽曲には
リピートマークを使ったものや
使わずに横続きで全部書かれているものも含め、
「繰り返し」がたくさんあります。
それらを整理し把握しておくと
練習すべき部分が
思ったよりも限られていることに気が付き、
心理的ハードルを下げることができます。
例えば、
ショパンの最難関エチュードとして知られる、
「エチュード Op.10-2」。
この楽曲では同じ繰り返しが多く、
はじめの4小節と共通している部分が
他に12小節もあります。
全曲が49小節ですから、
単純計算すると
「49 ÷(4+12)」で
おおよそ1/3もの部分を
はじめの4小節で学んだことに匹敵するんです。
ショパンの他の作品でも、
リピートマークを使わずに
繰り返しが横続きで書かれている作品は
多くありますね。
とうぜん、繰り返しをそれぞれどう表現するかは
よく考慮するべきで、
譜面上がまったく同じ繰り返し、
もしくは、ほとんど同じ繰り返しだからといって
そっくりそのままコピーしたように演奏すべきではありません。
しかし、
少なくとも譜読みの初期段階の心理ハードルを下げることは
継続の面で意味のあることです。
加えて、
◉ 譜面上少し異なるから、変えて弾いているのか
これらは自分の中で整理しておいたほうがいい。
そうすることで、
暗譜をする段階になっても
問題が生じにくいでしょう。
「練習すべき繰り返しを整理して、心理的ハードルを下げる」
とにかく、これを意識してみてください。
意識しないで何となく楽譜を追っているのとでは
結局同じ楽譜を読んでいるのでも
心理的に大きく異なります。
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