【ピアノ】弱奏・強奏の限界を知っておこう

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弱奏・強奏問わず
「ピアノという楽器のダイナミクス幅の把握」
これは、
バランスの良い演奏へと仕上げるためは
ぜったいに欠かせない視点となってきます。

 

次の文章を読んで、

その状態をイメージしてみてください。

打鍵の強さの増加に伴って音量は増していくけれども、
一定の打鍵力以上になると
その傾向は弱くなっていく。

 

これは事実であり

とうぜんと言えばとうぜんなのですが、

今一度この点について考えてみましょう。

 

これまでにも

何度も書いてきましたが、

ピアノが出せるダイナミクスの幅って

意外と限られています。

f と書いてあるからと言って

すぐに力一杯マックスで弾いてしまうと

あっという間に天井へと行き着いてしまいます。

 

つまり、

fff

もっと言えば

fffff の差というのは、

注意してコントロールしない限り

あまり差がつかなくなってしまうということ。

 

意識すべきなのは

「強奏の限界」についてです。

演奏者は

このことを常に頭へ入れておかなければいけません。

 

では、強奏の限界へ近づいたうえ

さらに強調したい場合は

どうすればいいのでしょうか。

方法は、大きく以下の3点です。

◉ 発音タイミングを利用して大きく感じさせる(チェンバロ奏法で定番のやり方)
◉ ダンパーペダルを使用して響かせる
◉ 前後を抑えて、相対的に大きく聴かせる

 

これらの各項目については

それぞれ記事にしていますので

本記事での詳述は割愛します。

 

弱奏・強奏問わず

「ピアノという楽器のダイナミクス幅の把握」

これは、

バランスの良い演奏へ仕上げるためには

ぜったいに欠かせない視点となってきます。

 

あなたがお使いのピアノにおける幅で構いませんから

意識に入れておいてください。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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