具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番 悲愴 ハ短調 op.13 第3楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、18-20小節)
この部分の音楽を
音型やダイナミクス記号などを参考に捉えると、
「重」と書き込んだ小節から「軽」の小節へ解決しているのが
分かると思います。
「軽い」というよりは
「重さが解放される」というイメージですね。
このような小節連結のときに
それぞれの小節がひとつひとつになってしまって
つながりがなくなってしまう演奏を耳にします。
必ず、「重」から「軽」へのつながりを意識して演奏しましょう。
「重」の部分を演奏しているときに
出した音をしっかりと聴いていて
緊張感をもち続けているようにするのがコツです。
もう一例を見てみましょう。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、25-28小節)
この譜例の場合、
上記のベートーヴェンの例のように
「重」の小節の目印としてのダイナミクス指示はありませんが
音の厚みや休符の使い方を調べることで
譜例へ書き込んだ
「重→軽→重→軽」
の連結になっていることが分かります。
やはり、ひとつひとつひとつひとつにならないよう、
「重→軽」のつながりを意識するべき。
右手で演奏する和音を打鍵したら
その音をしっかりと聴きながら
充分に音価を保って演奏するのがコツです。
実際の楽曲では
小節構造として「重→軽」になっているところは
たくさん出てきます。
「重→軽」の小節連結では、つながりを意識する、
これを忘れないようにしてください。
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