【ピアノ】「重→軽」の小節連結では、つながりを意識する

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実際の楽曲では
小節構造として「重→軽」になっているところは
たくさん出てきます。
「重→軽」の小節連結では、つながりを意識する、
これを忘れないようにしてください。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番 悲愴 ハ短調 op.13 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、18-20小節)

この部分の音楽を

音型やダイナミクス記号などを参考に捉えると、

「重」と書き込んだ小節から「軽」の小節へ解決しているのが

分かると思います。

「軽い」というよりは

「重さが解放される」というイメージですね。

 

このような小節連結のときに

それぞれの小節がひとつひとつになってしまって

つながりがなくなってしまう演奏を耳にします。

必ず、「重」から「軽」へのつながりを意識して演奏しましょう。

「重」の部分を演奏しているときに

出した音をしっかりと聴いていて

緊張感をもち続けているようにするのがコツです。

 

もう一例を見てみましょう。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ト長調 K.283 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、25-28小節)

この譜例の場合、

上記のベートーヴェンの例のように

「重」の小節の目印としてのダイナミクス指示はありませんが

音の厚みや休符の使い方を調べることで

譜例へ書き込んだ

「重→軽→重→軽」

の連結になっていることが分かります。

 

やはり、ひとつひとつひとつひとつにならないよう、

「重→軽」のつながりを意識するべき。

右手で演奏する和音を打鍵したら

その音をしっかりと聴きながら

充分に音価を保って演奏するのがコツです。

 

実際の楽曲では

小節構造として「重→軽」になっているところは

たくさん出てきます。

「重→軽」の小節連結では、つながりを意識する、

これを忘れないようにしてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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