「ピアノ ペダリング」(ライマー・リーフリング 著/佐藤 峰雄 訳 ムジカノーヴァ)
という書籍によると、
T.マッテイは以下のような言葉をのこしたようです。
pp は指の中にあるのであって、足の中にあってはならない!
(抜粋終わり)
具体的には、
◉ pp と書かれているのを見るや否や、いつもソフトペダルに足を伸ばすのは褒められない
上記の書籍の前後関係からも判断すると
大きくこの2つの意味が込められているように感じます。
前者、
まずは指先のコントロールでつくれるようにすべき
に関して、筆者なりに少し補足します。
指先で pp をつくれるようになることが基本なのですが、
そのままの状態でソフトペダルを踏むと
成立しなくなる場合が出てきます。
それがよく効く楽器の場合は
音が欠けて鳴り損なったりするから。
筆者の経験談をひとつ。
自作のトロンボーンとピアノによるデュオ作品を
初演していただいたときに、
ピアノパートへ
「ppp のクラスターにおけるソフトペダルの使用」
を指示したのですが、
ソフトペダルを踏んだうえで
手では一段階ダイナミクスを上げて(つまりpp で)弾いていただいたところ
「芯はあるけれども、ソフトペダルのニュアンスの効いた ppp の響き」
が得られました。
この響きは、手だけで表現した ppp にはない音色です。
指先で弱音をつくれるようになることは大事であっても、
うまく足も取り入れると
表現の幅が広がることは事実です。
弱音は指の中にも足の中にもあるような意識をもつと
その幅が広がるでしょう。
ひとつのやり方だけでなく、
◉ 指先+足でも弱音をつくれるように
この両方を表現したい内容によって
使いこなせるようになる必要があります。
◉ ピアノ ペダリング(ライマー・リーフリング 著/佐藤 峰雄 訳 ムジカノーヴァ)
【ピアノ】狙った弱音を欠けないで出す方法
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント