【ピアノ】断片的な音に余韻をつけるペダリング

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本記事は、
【ピアノ】音が無くなる箇所を活かすために
という記事の補足的内容。
本記事単体でもお読みいただけます。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「エリーゼのために」

譜例(PD作品、Finaleで作成、75-80小節)

78-79小節を見てください。

断片的な音になっており、

両手ともに音が無くなる瞬間が印象的。

このような表現は

音が鳴っているところと同じくらいにものを言います。

活かすためには

沈黙になる直前の音の切り方を

工夫する必要があります。

 

そのために有効なのが、

ペダリングで余韻をつけること。

 

(再掲)

pp の直前、79小節目を見てください。

特にこのような短くパッと切るような表現では

譜例へ書き込んだように

短くも徐々に離すペダリングを取り入れてみましょう。

(他の小節におけるペダリングは省略しています。)

 

そうすると音に余韻がつくので

直後の休符の表現を活かすことができます。

 

とにかく気をつけるべきポイントは、

手よりも先にペダルを上げ切ってしまわないこと。

そのようにしてしまうと

音の余韻を美しくつくれませんし

ペダルで変化した音色が先に消えてしまい

音色サウンド的にも不自然になってしまいます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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