「運指をなかなか決められない」
という声を耳にします。
今取り組んでいる作品でつまづいているのであれば
他の版などを参照しながら
とりあえず解決しなければいけませんが、
いずれにしても
「運指に鋭くなるためには曲数をこなすことも必要」
ということを覚えておいてほしいと思います。
入門から上級へ向けて
楽曲の難易度は上がっていくのに
書かれている運指の割合は減少していきますよね。
それは、ひとりで対応できるようになっていくからです。
だからこそ、
きちんとした入門用や初心者用教材の場合は
ていねいに運指が書かれています。
独学用教材であればなおさらです。
そういった段階を踏んで
「こういう音型のときは、こういう運指を使えばいいんだな」
などとやり方が少しずつ身についてきます。
この地道な積み重ねで
新しく取り組む作品であっても
前後関係を踏まえて
適切な運指をつけていくことができるようになります。
「パターンを知っていくのも学習のひとつ」
ということ。
ある程度曲数をこなすことでわかってくる部分がある。
ドビュッシーは「12の練習曲」において
「運指は演奏者によって異なるため、自分自身で探す必要がある」
と考えていたようです。
そのため、
多くの出版楽譜では
作曲家の意図をくみ取り
運指が書かれていません。
この段階まできた学習者であれば
フィンガリング付けくらい自分でできるだろうし
そうすることが自分の音楽を見つめる学習である、
とでも言われているかのようです。
まずは、
運指が多く書かれている段階の作品から
ていねいに学習していきましょう。
この積み重ねが将来のあなたをラクにします。
その中で
どうしてもわからないところが出てきたら、
春秋社が出版しているような
運指を比較的たくさん書き入れてくれてある楽譜を参考にするか、
本Webメディアの
からピンポイントでテクニックを学んでください。
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