【ピアノ】小節頭だからといって何でもかんでも強くしない

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「原則だけれども絶対ではない」
という内容に関しては
注意深くながめるようにしてください。

 

楽典や楽式の学習をしていると

4/4拍子における「強・弱・中・弱」などといった

強拍と弱拍における重み入れの話が出てきますね。

しかし、それらはあくまで基本的な原則なのであって

絶対ではありません。

また、小節全体のことを言っていて

特定のパートには該当しないケースがあるので、

楽曲のその場面に応じて

判断していく必要があります。

 

例えば、以下の譜例を見てください。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ト長調 K.283 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

丸印で示した音は

どちらも小節頭にきていますが、

これらの音は強調してはいけません。

 

スラーを見ると分かるように

2音ワンセットでため息のような音型になっているので、

スラー始まりの音のほうに

やや重みが入ります。

 

左手で演奏される伴奏パートには

3拍子の基本的な拍子原則が保たれるべきですが、

他の特定のパートにまでは該当しないというケースですね。

 

スラー処理の仕方に慣れている方にとっては

とうぜんのように思うかもしれませんが、

こういったことは

楽典の書籍には書いてないんです。

 

小節頭だからといって何でもかんでも強くしない。

強拍と弱拍における重み入れの話のような

「原則だけれども絶対ではない」

という内容に関しては

注意深くながめるようにしてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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