難しさをもった箇所が出てくると
それに真正面から向かいあって何とかするか
もしくは、
別の方法を使って回り込むことになります。
「回り込む」というのは例えば、
「余裕があるほうの手で、もう一方の手で弾く難しいパッセージ音を一部分担する」
などといったやり方のこと。
しかし、このようにすると
一本の線のように聴かせるのが難しくなったり
分担した部分で音色が変わってしまったりと、
別の難しさが生まれる可能性も出てきます。
この両者の折り合いの付け方に困るケースも出てくるはず。
解決策はシンプルで、
自分がいちばん困難と思うところのみに対策をして
残りの部分に対しては
練習で何とかするようにしてください。
先ほどの分担で例えると、
少々難しく感じるところすべてで
分担を検討するのではなく、
どうしてもうまくいかないところだけを分担し
残りは、ちょっとたいへんでも
作曲家が書き残したほんらいの演奏法を守る。
このようにすると、
新たに生まれる難しさにばかり悩まされることはありません。
こういうことって、
どちらかへ完全に振り切って何とかしようとすると
たいていうまくいきません。
配分の落としどころを意識して
折り合いをつけてください。
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