【ピアノ】アゴーギクへの自由度の与え方

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本記事では、
意外と身近なところにある
アゴーギクを自由に表現するヒントを
紹介しています。

 

アゴーギクが上手く表現できずに悩んでいる方は多いと思います。

その原因は

演奏時の「拍の捉え方」にあるかもしれません。

 

指揮者の様子を見ていると

ワルツを「1小節1つ振り」で指揮している場合があります。

他にも、テンポの速い楽曲で1小節1つ振りにしたり。

要するに、

「各拍を律儀に振っていない」ということです。

もちろん、拍子を忘れているわけではありません。

 

こうすることで

単純に音楽が流れるということもありますが、

アゴーギクとも密接に結びついています。

 

ピアノを演奏する場合で考えてみてください。

上記の指揮の例のように

1小節1つで

いくつかの拍をまとめてカウントすると

大枠の骨格はありながらも

各拍のあいだの伸び縮みは自由にできる。

一方、

拍をひとつひとつ勘定する場合は

各拍のあいだの自由度は低くなります。

「ここに拍が入ってくる」

という枠が決まってしまうからです。

 

加減を考える必要はあって

テンポのゆるやかな楽曲では

1小節1つでとってしまうと

音楽の締まりがなくなって

だらしない感じになってしまう可能性があります。

そういった場合は

もう少し細かく拍をとったほうがうまくいきます。

 

楽曲の性格やテンポによって

どれくらいの長さを一単位としてとるのが適切なのかは変わってくる。

したがって、

こういったことまで

譜読みで読み取る必要があります。

 

いずれにしても、

◉ アゴーギクの自由度が足りない(一単位として勘定する長さが短い)
◉ 音楽の締まりがない気がする(一単位として勘定する長さが長い)

と感じたら

一単位として勘定する長さが適切かどうかを

見直してみましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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