【ピアノ】作曲家がソフトペダルを指示した理由を考えよう

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力のある作曲家が書いた指示であれば
ほぼ必ず、意図があります。
それを自分なりにでも構いませんので
想像してみるクセをつけましょう。

 

作曲家自身が指示したソフトペダルというのは

意外と多くの作品で見られます。

 

その都度、必ずすべきなのは

「作曲家はなぜ、そのソフトペダルを指示したのだろう」

という視点をもつこと。

 

単純に考えると

◉ ダイナミクスを弱めたい
◉ 音色を変えたい

などの意図がありますが、

さらにその先を想像してみてください。

 

例えば、

ラヴェルはスカルボの終盤において

fmf のところで

ソフトペダルを踏んだまま弾くように指示しています。

 

ラヴェル「夜のガスパール より スカルボ」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、492-495小節)

これは明らかに

「ただ単に音量や音色をいじりたい」

というよりは

ソフトペダルを踏んだまま強く弾くことによる

「不気味な音」を欲していたはずです。

 

例を挙げればキリありませんが、

力のある作曲家が書いた指示であれば

ほぼ必ず、意図があります。

それを自分なりにでも構いませんので

想像してみるクセをつけましょう。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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