作曲家自身が指示したソフトペダルというのは
意外と多くの作品で見られます。
その都度、必ずすべきなのは
「作曲家はなぜ、そのソフトペダルを指示したのだろう」
という視点をもつこと。
単純に考えると
◉ ダイナミクスを弱めたい
◉ 音色を変えたい
◉ 音色を変えたい
などの意図がありますが、
さらにその先を想像してみてください。
例えば、
ラヴェルはスカルボの終盤において
f や mf のところで
ソフトペダルを踏んだまま弾くように指示しています。
ラヴェル「夜のガスパール より スカルボ」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、492-495小節)
これは明らかに
「ただ単に音量や音色をいじりたい」
というよりは
ソフトペダルを踏んだまま強く弾くことによる
「不気味な音」を欲していたはずです。
例を挙げればキリありませんが、
力のある作曲家が書いた指示であれば
ほぼ必ず、意図があります。
それを自分なりにでも構いませんので
想像してみるクセをつけましょう。
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【ピアノ】強奏のときの音色づくりとしてのソフトペダル
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