【ピアノ】なぜ、手のぶつかり合う作品が存在するのか

スポンサーリンク
本記事では、
左右の手が衝突してしまう作品はなぜ存在するのか、
その背景を話題にしています。

 

ピアノを弾いていると

左右の手が衝突してしまって楽譜通りに弾けないところが

ときどき出てきますね。

バロックや古典派の作品などで見られます。

 

これはなぜなのでしょうか。

音楽学で言われている理由のひとつは、

「もともと、二段鍵盤の鍵盤楽器のために作曲された、もしくはそれを使って作曲した」

という背景があるからです。

 

例えば、モーツァルトも

ザルツブルグ時代の作品をはじめ

一部、二段鍵盤を使って作曲した作品があることが

報告されています。

それを現代のピアノで演奏すると

ある部分では手の衝突する部分が出てくるわけですね。

 

ちなみに、

ラヴェルの作品では

手が衝突しているように感じる部分が出てくる作品もあります。

「前奏曲(1913) ホ短調」など。

 

しかし、彼の作品は

◉ どの音をどちらの手で取るか
◉ どちらの手を上側へもってくるか
◉ それぞれの手をどれくらい鍵盤の奥まで入れるか

などといったことをしっかりと吟味すれば

重なりながらも弾けるように工夫されており、

上記のバロックや古典派における手の衝突する作品とは

まったく別の問題点となります。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
役に立つ練習方法 他
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました