あくまでさまざまな演奏を耳にしている
筆者の感覚的なものではありますが、
初級〜中級者と中級上〜上級者の境目あたりで
テンポに関する面白い傾向が出てきます。
まず、初級〜中級者あたりまでは
◉ 速いテンポのところで遅くなりがち
◉ 遅いテンポのところで速くなりがち
◉ 遅いテンポのところで速くなりがち
という傾向が見られます。
速いテンポのところは、
技術的な難しさもありテンポが下がってしまいがち。
遅いテンポのところは、
音的には弾けるのでテンポが上がってしまいがち。
このようになってしまうと、
全体で聴いた時に
メリハリ感がない演奏になってしまいます。
一方、中級上〜上級者になってくると
◉ 速いテンポのところで速くなりがち
◉ 遅いテンポのところで遅くなりがち
◉ 遅いテンポのところで遅くなりがち
という正反対の傾向が見られるようになるのです。
これ、面白い傾向だと思いませんか。
ある一定の力がついてくると
Allegroで16分音符や32分音符が出てきても訳無いのですが
その代わりに別の部分の問題が出てくるということ。
これは、かなり弾ける人にもひんぱんに見られる傾向です。
自分がどちらの段階にいて、どちらかの傾向があるのか。
この注意点に関しては
自分では気がつきにくい部分なので
録音したり、部分的にメトロノームを使うなりして
洗い出しておきましょう。
一度傾向がわかると
それからは自分の耳で改善していくことができます。
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