◉ accel.のときに、クレッシェンドが書かれていなくても音を強めていく
◉ rit.のときに、デクレッシェンドが書かれていなくても音を弱めていく
◉ rit.のときに、デクレッシェンドが書かれていなくても音を弱めていく
これらの表現は入れてしまいがち。
特に前者。
入れても聴感上は問題が生じないケースも
多いのでなおさらです。
音楽的にどうしても必要だと思えば
取り入れてもぜったいに間違いとは言いません。
しかし、
原則、accel.やrit.しか書いてないのであればやらないほうがいいでしょう。
必要ならばクレッシェンドやデクレッシェンドも
楽譜に書いているはずだからです。
楽語の意味を誤解しないように。
【補足】
例えば、
フレーズ終わりの音では
強くならないようにおさめるのが原則ですが、
必ずしもデクレッシェンドが書かれているとは限りません。
こういった、
「書かなくてもとうぜんそうする」
という意味で省略されている内容と混同しないように
注意してください。
例えば、
フレーズ終わりの音では
強くならないようにおさめるのが原則ですが、
必ずしもデクレッシェンドが書かれているとは限りません。
こういった、
「書かなくてもとうぜんそうする」
という意味で省略されている内容と混同しないように
注意してください。
先ほど、
「音楽的にどうしても必要だと思えば…」
と書きましたが、
たとえそれでもやらないほうがいい場合もあります。
その作品の別のところで
◉ accel.とクレッシェンドの同時使用
◉ rit.とデクレッシェンドの同時使用
◉ rit.とデクレッシェンドの同時使用
これら及び、それに類似する表現が書かれている場合。
作曲家があえて書き分けているということだからです。
ちなみに、
アンドレ・ジョリヴェなどの作曲家は
一部の作品で
accel.のところにあえてデクレッシェンドを書いたりと
通常の感覚の逆をいくような指示をしています。
表現が通り一辺倒にならないよう、
こういった一風変わった表現にも
興味をもっていきましょう。
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