プロコフィエフ「束の間の幻影 第5曲 Op.22-5」
という楽曲は
たった19小節のみの短い作品ですが、
なんと、
8小節目から楽曲の締めくくりまでの12小節間、
ずっとダンパーペダルを踏みっぱなしにする指示があるんです。
とうぜん音同士がぶつかって濁るわけですが、
その不協和と共に
特殊な効果として
最終和音強打まで突き進むエネルギーが
生まれています。
音響的な効果ももちろんですが、
このペダル指示から
「最終和音までノンストップで弾き切ってほしい」
という作曲家の意図が汲み取れるので、
あらゆる意味で重要な指示だと言えるでしょう。
ポイントとしては、
ペダルを踏みっぱなしにしなければ
ひとつひとつの音は分かりやすいように書かれているということ。
必ず、その効果を耳で確認してください。
◉ プロコフィエフ: つかの間の幻影 Op.22/ブージー & ホークス社
「ピティナ ピアノチャンネル PTNA」に公式で参考演奏がアップされています。
プロコフィエフ: 束の間の幻影,Op.22 5. pf.ミハイル・カンディンスキー:MikhailKandinsky
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