【ピアノ】初心者向け:曲の最後でペダルと手のどちらを先に上げるべきか

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今回は、伸ばしている音の切り際処理について。
美しく余韻を残しながら切るために必要なテクニックを
紹介しています。

 

「楽曲のいちばん最後の伸ばし」

などで音を切るとき、

手とペダルのどちらを先に上げればいいのでしょうか。

 

結論、

余韻を美しく切りたい場合であれば

以下の2パターンのどちらかにしてください。

◉ 手を先に上げ、少し遅れてペダルを上げる
◉ 手とペダルを同時に上げる

 

ペダルを先に上げてしまい、遅れて手を上げるのはNGです。

そのやり方では

ていねいに「離鍵(リリース)」をしても

どうしても余韻がブツっと切れてしまいがちなんです。

一方、ペダルの場合は

ていねいに上げていくことで

余韻を徐々に消すことができます。

 

もちろん、

ペダルに頼りすぎず

手でも「離鍵(リリース)」を大切に扱うことを

忘れてはいけません。

 

ちなみに、

「連弾」では1台のピアノを2人の奏者が共有するため

どちらか一方の奏者がペダルを踏むことになります。

したがって、

上記のような伸ばしのときには

ペダルを踏んでいないほうの奏者が

やや早めに手を上げておかないと

ペダルを切ったときに

踏んでいないほうの奏者の音が残っている、

という事態が起きてしまいます。

 

これは結局のところ、

ソロ演奏で

ペダルを先に上げてしまい、遅れて手を上げているのと

同じ失敗ということ。

 

【補足】
少し踏み込んだ内容ではあるのですが、
余裕のある方へ。
生のピアノにおいて
ダンパーペダルという一番右側のペダルを踏み込むと、
構造上、
「押さえている鍵盤」以外の音に対応する弦も共鳴するようになるので
まったく同じ特定の音を弾く場合でも
響きがより豊かになります。
しかし、ペダルを先に離してしまうと
それらの共鳴音が先に消えてしまうので
途中で音色が不自然に変わってしまう。
このことも、
ペダルを先に上げてしまい、遅れて手を上げるのが良くない理由
のひとつです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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