楽譜には
「聴かせるべき音」や
「控えめに弾いてもいい音」があり、
また、
ダイナミクスや音色で
「緊張感」や「遠近感」が表されています。
それを読み取って演奏にしていくのが
ピアノを弾く人の仕事です。
さて、この中から、
今回は「遠近感」について考えてみましょう。
オーケストラであれば、
より遠くに座っている奏者が出す音は
必然的に「遠くから聴こえてくる音」になります。
一方、
単独の楽器でみた場合はどうでしょうか。
同じ位置から音が出てくる場合でも、
ダイナミクスや音色を変えることで遠近感が変わります。
大づかみに分類してしまうと、
「鋭く突いたようなフォルテの音」は、
ホールなどで聴くと
「近く」で鳴っているように聴こえます。
また、
打鍵速度をゆっくりにし、指の腹を使って柔らかく打鍵した弱音は、
「遠く」で鳴っているように聴こえます。
さらに、
「ソフトペダル」を用いると音色が柔らかくなる結果、音像が遠のきます。
こういったことを譜読みで読み取り、
使い分けながら
遠近感をコントロールしていくのです。
まずは、ここまでを踏まえておきましょう。
他にも「音域」「音の形」など
さまざまな要素が遠近感の決定に関わってきますが、
それらはさらに高度な内容ですので
本記事では割愛します。
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