◉ 取り組み始めた作曲や編曲の力をさらに伸ばしたいから
などさまざまな理由で
音楽理論の学習を検討している方もいるはずです。
大人の学習者で
独学を前提で音楽理論の学習に取り組みたいときは
何から手をつければいいのでしょうか。
面倒くさいと思うかもしれませんが、
真っ先に取り組むべきなのが「楽典の復習」なんです。
黄色い楽典と言われる定番参考書である、
「楽典―理論と実習 著 : 石桁真礼生 他 / 音楽之友社」
をもっている方も多いと思いますが、
ここに書かれている内容で
実はきちんと理解できていない内容というのをゼロにしてから
次の一手を検討し始めてください。
「楽典―理論と実習」には
「和音の機能」の話など
さらに高度な音楽理論へ入っていくにあたって欠かせないことが
簡潔に書かれています。
ざっと楽譜が読めるようになると
楽典の本って眠らされてしまいがちなのですが、
「音階」や「和音」の章をはじめ
抜け落ちている知識があるはずで、
まずはそれらを一掃することが出発点となります。
それが終わって次の一手を検討する段階になったら
どうすればいいのか。
音楽理論の中でもどの分野を学習するのかによって
手をつけるべき内容は異なりますが、
重要なのは
その分野における定番書と言われているものを選んで
一点集中で学習することです。
1冊で理解できない内容を調べるために他の書籍もめくるのは
構いませんが、
ホームポジションへ置く書籍は定番書1冊にしてください。
いちばん避けたいのは、
「マニアックな書籍を選んでしまい、内容がかたよっていて、別の書籍でぜんぶ勉強し直しになる」
という状況におちいること。
その点、定番書というのは
定番になっただけあって
◉ 専門性と分かりやすさの同居
という点においては問題ありません。
いずれにしても、まずは楽典の復習です。
「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」の各機能について
説明できるくらい理解しているでしょうか。
「減七の和音」「副三和音」などといった和音について
説明できるくらい理解しているでしょうか。
すべて、黄色い楽典に書かれています。
まず初めにやるべきことを済ませてから
本格的な理論学習へ入っていきましょう。
◉ 楽典―理論と実習 著 : 石桁真礼生 他 / 音楽之友社
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント