本Webメディアでは
作曲の観点からピアノ音楽へアプローチすることに
力を入れているので
「楽曲分析(アナリーゼ)」関連の記事もたくさん出していますが、
そのような机上の分析は
実際に音を出してみることとセットでおこなわれて
はじめて最大の効果が期待できます。
結論ですが、
その作品について詳しくなる最良の方法は
机上で楽曲分析をすることと
ピアノで弾いてみることの
“両方” をおこなうことにあります。
自身が演奏を主としてその作品へアプローチしているのか
それとも、創作を主としてなのかによって
どちらか一方しかやらないケースもありますが、
それでは理解度が偏ってしまいます。
偏ってしまった筆者の経験談をひとつ。
学生の頃に分析の授業で細かく分析したピアノ曲が
何曲もあるのですが、
その当時、
机の上でできる限りの分析をして
理解しきったつもりになっていました。
しかし、
当時は弾いてみなかったので
最近になってピアノで弾き始めてみたら
いまさらながら、驚くほどたくさんの発見があったんです。
とうぜん、当時よりも能力が上がっているので
それで取れる情報が増えたのもあるとは思いますが、
おそらくそれだけではないはず。
ピアノで弾いてみることで
◉ 作曲家がペダリングを指定した意図
などといった奏法面で工夫されていたことをはじめ、
音響的なことやその他あらゆる内容の意図に
「こうだからじゃないか」と
より鋭く推測がたつようになった。
机上で分析して録音を聴いていただけでは気が付かなかった多くの情報を
ようやく拾えたんです。
楽曲分析に手を出している方は
すでに気が付いていると思いますが、
弾いているだけでは拾いにくい情報があります。
そして、
机上で分析しているだけでは拾いにくい情報もあります。
だからこそ、
分析というのは
実際に音を出してみることとセットでおこなわれて
はじめて最大の効果が期待できるわけですね。
腰を据えて取り組みたい作品へアプローチする場合は、
昔の筆者のようにどちらか一方しかやらないのではなく
必ずセットでおこなうようにしましょう。
楽曲分析の習得に困っている方は
以下の記事を参考にしてしてください。
【ピアノ】2024年の残り3ヶ月で楽曲分析力をゲットする方法
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
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