【ピアノ】目立たせたくない音には余計な意味をもたせない

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主役のメロディよりも
脇役のほうが一瞬音域的に上にくる場合、
どのようなことに気を付けて演奏すればいいのかについて解説します。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第10番 ト長調 作品14-2 第1楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、74-77小節)

丸印をつけたような

メロディの音域を一瞬越してくる伴奏部分というのは

あらゆる楽曲でよく見られます。

 

ピアノという楽器は減衰楽器で

メロディの音も弾かれたら減衰していくため、

このようなメロディの音域よりも上に行く脇役の扱いが難しくなってきます。

下手すると、メロディの一部に聴こえてしまう。

 

(再掲)

演奏上、どのように気を付ければいいのかというと、

大きく2つあります。

 

ひとつ目は、

とうぜんですが

音色を柔らかく音量的にも目立たないように打鍵すること。

 

もうひとつは、

そのところでテンポを下手にいじらないこと。

音色を柔らかく弾くべく

ていねいに音を出そうとして

テンポをゆるめてしまったりすると、

その部分が意味をもってしまい

かえって目立ってしまいます。

少なくとも譜例の交差部分に関しては

テンポでサラリとすり抜けましょう。

 

「目立たせたくない音には不用意な意味を与えない」

これを原則としてみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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